2026年11月04日

整形外科の森谷です。
当院が開院してから、早いもので3か月が経過しました。
おかげさまで、開院以来、多くの患者様にご来院いただいております。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
今回は、日々の診療を通じて私自身が改めて大切だと感じている
「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」
についてお話ししたいと思います。
「もっと早く知っていればよかった」という声
当院では、開院当初から骨密度検査に力を入れています。
骨密度検査を受けられた患者様、特に40代後半から60代の女性の方々とお話しする中で、印象に残っていることがあります。それは、
「骨粗鬆症について、もっと早く知っていればよかった」
「骨密度の検査を受けたことがなかった」
「骨粗鬆症は高齢者の病気だと思っていた」
「骨粗鬆症を予防できることを知らなかった」
といった声が、想像以上に多かったことです。
整形外科医として日々骨粗鬆症の診療に携わっている私にとって、骨密度検査や骨粗鬆症の予防・治療は身近なものです。しかし、一般の方々には、まだまだ十分に知られていないのだと改めて気づかされました。
骨粗鬆症は、骨折して初めて気づくことも少なくありません。
だからこそ、骨折する前に、ご自身の骨の状態を知っていただきたいと考えています。
女性ホルモンと骨粗鬆症の深い関係
骨粗鬆症は、骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。
特に女性は、閉経を迎える50歳前後から骨密度が急激に低下しやすくなります。
その大きな理由が、女性ホルモンである「エストロゲン」の減少です。
エストロゲンには、骨が過剰に壊されるのを抑える働きがあります。
しかし、閉経によってエストロゲンが減少すると、骨が壊されるスピードが速くなり、骨密度が低下しやすくなります。
つまり、50歳前後は、女性にとって骨の健康を見直す大切な時期なのです。
骨粗鬆症は、初期にはほとんど自覚症状がありません。
痛みがないから大丈夫、元気だから大丈夫、というわけではないのです。
当院では、骨密度検査の結果を当日にお伝えできます
当院では、DEXA(デキサ)法による骨密度検査を行っています。
DEXA法は、微量のX線を利用して骨密度を測定する検査で、骨粗鬆症の診断に広く用いられています。
当院では、腰椎(腰の骨)と大腿骨近位部(太ももの付け根の骨)の2か所を測定します。
特に大腿骨近位部は、高齢者が骨折すると歩行能力や日常生活に大きな影響を及ぼすことがある重要な部位です。
当院の特徴は、検査結果をその日のうちにお伝えできることです。
検査後には、医師が結果を説明し、必要に応じて生活習慣の改善や骨粗鬆症の予防・治療についてご相談いただけます。
50歳になったら、一度は骨密度検査を
当院は相模大野駅に近いこともあり、比較的若い世代の患者様にも多くご来院いただいています。
そのような環境だからこそ、骨粗鬆症を高齢者だけの問題としてではなく、40代、50代のうちから考えていただきたいと思っています。
骨粗鬆症は、早い段階から関心を持ち、適切な予防や治療を行うことが大切です。
食事、運動、日光浴などの日常生活の工夫に加え、必要に応じた薬物治療によって、骨折のリスクを減らすことが期待できます。
私が今回、皆様に最もお伝えしたいことは、
「女性は50歳になったら、一度はご自身の骨密度を知ってほしい」
ということです。
もちろん、50歳未満の方でも、早期閉経や骨折歴、骨粗鬆症の家族歴などがある場合には、早めの検査が望ましいことがあります。
また、男性も加齢やさまざまな病気によって骨粗鬆症になることがあります。
最後に
私はこれまで整形外科医として、骨粗鬆症による大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折など、多くの患者様の治療に携わってきました。
骨折によって、それまで当たり前にできていた歩行や日常生活が難しくなってしまう患者様も少なくありません。
そのような経験から、骨折してから治療するだけでなく、骨折を未然に防ぐことの大切さを強く感じています。
今回のブログをきっかけに、一人でも多くの方が骨粗鬆症に関心を持ち、ご自身の骨の健康について考えていただければ幸いです。
50歳を迎えた方、閉経を迎えた方、これまで一度も骨密度検査を受けたことがない方は、ぜひ一度ご相談ください。
これからも地域の皆様が、いつまでも健康で、自分らしく歩き続けられるよう、お手伝いしてまいります。
整形外科 森谷 光俊